One step forward

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ほごけんー犬も歩けば

よく、マンガで道に落ちている犬や猫を拾って自宅に持ち帰ってしまう話があるけど、今日はその類の感情を喚起させる出来事に遭遇した。

 

夜道を散歩していて、同じように散歩している犬(グレーのプードル)とその飼い主とすれ違ったときのこと。

そのプードルはとても人懐こく、なんと、しばしば通りすがりの犬に吠えられてしまう程動物に嫌われている私を見つけるや否や勢いよく近づき、スカートの下から出ている膝小僧を舐めてくる。

飼い主さん曰く、その子は保護犬で虐待などは受けていないが種付けでできた子で、ブリーダーにすら粗雑に扱われた経緯があるそうだ。

だから、プードルの中でも人一倍人懐こい性格になったのではないか、と飼い主さんは考えていた。

頭を撫でてあげてあげると、やはり嬉しそうに私の掌をペロペロと舐め返してくる。

交配で産まれたという経緯が示すように、「まるでぬいぐるみのように」という言葉が似合う明るいグレーの毛並みにつぶらな瞳を持つ。こんなにも愛らしい姿をしているのに過去に受けた心の傷はなかなか癒えないようだ。

そういえばその子は、私が日常生活を送る延長線上で出会った初めての「保護犬」だった。ふたりと別れてから続けて歩いていたら足の膝あたりから体全体にじんじんと、電流が流れるようだった。

 

あなたにも、ありませんか?そんな体験。

 

「私も保護犬飼いたい!」という程の話ではなくて恐縮なんだけど、保護犬育ててる人に抱いていた敬意の念がもっと身近なモノに変化したという意味で貴重な体験だったなぁ…と個人的には感じてます。

 

だから、あらためて筆をとってみたんですけどね。

 

(ところで実は私、以前海外(イタリアのシエナ)に行ったときに同じような感情が湧き上がったことがあったんだけど、この話を導火線としつつ…また後で(╹◡╹))